特集①

研究所設立記念講演について 


安井 彩子/文化財保存修復研究所 研究員

1.芸術講座として 

本年度の研究所設立を記念し、有賀祥隆氏(研究所顧問)、山崎隆之氏(愛知県立芸術大学 名誉教授)による芸術講座「東寺蔵両界曼荼羅図模写完成・文化財保存修復研究所設立記念講演 模写と文化財修理」を開催しました。(10月16日)

①講演 有賀祥隆 「東寺の両界曼荼羅図について」
「曼荼羅」という図様の成立史と現存最古といわれる国宝「両界曼荼羅図」について、詳細な資料と貴重な原本画像を用いてご教示頂きました。

有賀祥隆氏による講演

②講演 山崎隆之
「仏像修理の歴史に学ぶ―復元から現状維持へ」
多様な仏像修理経験を有するなかで、特に印象的だった事例を中心に取り上げて頂き、修理に対する姿勢や理念について、改めて考えさせられる講演となりました。

山﨑隆之氏による講演

③ギャラリートーク 加藤厚(模写制作代表)「東寺蔵両界曼荼羅図の模写について」
平成 20 年より6年かけて行われた国宝「両界曼荼羅図」の模写制作の技法や手順を、試作品とスライドを用いて丁寧にご紹介いただきました。

加藤厚氏によるギャラリートーク


2.模写観覧会を同時開催

芸術講座と並行して、本学の法隆寺金剛壁画模写展示館にて東寺蔵両界曼荼羅図の模写観覧会も同時開催し、多くの方に文化財保存への理解を深めて頂く機会となりました。
模写観覧会のようす