2015年10月30日金曜日

愛知芸大芸術講座が開催されました

 10月22日(木)、愛知県立芸術大学内において、芸術講座 《絵画を守る―国宝から地方文化財まで―》 が開催され、およそ70名余の来場がありました。

 講師の脇屋助作先生は、前年4月より設立された本学文化財保存修復研究所の非常勤講師でもあり、 同研究所にてこれまでに修理した文化財の話を交え、国内外の絵画文化財の修復について講演いただきました。

 講義後には、修復現場にて実際に使用される道具や材料についての展示説明も行い、普段目にしないような珍しい刃物や和紙原料などに、来場者は興味津々でした。


講座風景

修復材料の展示説明

2015年9月30日水曜日

文化財調査の為に来客がありました

9月29日(火)に真長寺からお預かりしている十二天像の文化財指定を考え、作品の調査をする目的でお客様が来ました。
写真は実際調査している所です。

 
室町時代からの作品を含むこの作品群が修復された後どう歩んで行くのか―
とても楽しみです。
 

2015年9月25日金曜日

芸術講座 《絵画を守る―国宝から地方文化財まで―》 を開催します

愛知芸大芸術講座 《絵画を守る ―国宝から地方文化財まで―》


文化財保存修復研究所にて修復指導をする脇屋助作氏(国宝修理技術者)から、同研究所でこれまでに修理した文化財や、氏が手掛けた国宝絵画の修理体験を基に、修理技術の伝承と文化財を守る意義についてご講演頂きます。


  10月22日(木) 10:00~11:30
  場所:愛知県立芸術大学 新講義棟
  講演者:脇屋助作

 
 
 
 

2015年7月9日木曜日

鈴木晴彦先生の講義がありました

鈴木先生に保存修復の基本概念や修理過程を教えていただきました


第三研究室大学院生に向けて鈴木晴彦先生の保存修復に関する講義の授業がありました。

 
保存修復に対する考え方や、先生が実際に修理された貴重な物件の修理過程について講義をしていただきました。
後期には鈴木晴彦先生の指導の下、風炉先屏風を制作する授業が待っているのでとても楽しみです。
 
 
 


見学の方がいらっしゃいました

6月30日に来客がありました

見学の方は関市教育委員会 文化課 文化財保護センターの方。
掛け軸の修理作業現場や、学生の作品を掛け軸に仕立てる作業の見学をしていただきました。
とても熱心に見学していただき、同じ文化財保護という仕事に携わる立場としてそれぞれの考え方や仕事内容、文化財保護に対する意識などの意見交換ができました。

文化財保存修復学会に参加をしました

6月27日・28日に京都にて第37回文化財保存修復学会に参加しました


文化財保存修復学会は、文化財の保存に関わる科学・技術の発展と普及を図ることを目的とした学会です。
文化財保存に様々な立場から携わる専門家が集まり、研究・教育・一般向けの文化財に関わる知識の普及など活発な活動が行われています。
愛知県立芸術大学文化財保存修復研究所は、岐阜県 真長寺様から委託を受けて修理している物件の修理報告をポスターにまとめて発表しました。




会員の皆様方の最新の情報発信の場、保存修復のあり方に向けた活発な討議の場として、様々な方と交流でき、文化財保存修復研究所の活動を知っていただく貴重な場となりました。

2015年5月29日金曜日

この春、一周年を迎えました

愛知県立芸術大学の文化財保存修復研究所は、平成26年4月に設立され、この春一周年を迎えました。

初年度である平成26年度は、愛知県や岐阜県の寺院を中心に、5件8作品の文化財修復の依頼を受託し、現在も修理作業を続けています。修理作業には大学院生も参加し、貴重な実習機会となっています。

2年目である今年度は、専用施設となる研究所建物が秋に完成する予定で、より効率的な研究や作業が期待されます。
今後も引き続き、外部からの依頼による受託事業で新たな作品の模写・修理・調査物件を受け入れます。また専用技法講座やシンポジウム開催、ホームページ開設などを通して、様々な形で研究成果を地域の皆様に周知できますよう計画しています。

平成27年5月28日

2015年4月29日水曜日

依頼者の方と愛知芸大修理物件担当者で中期打ち合わせをしました

修理物件の軸に合わせる裂(布)を選びました。


依頼者の福谷寺(うきがいじ)様が本日修理現場にいらっしゃいました。
今後、本紙の補絹・補彩工程が終了した後に本紙の周りにしつらえる裂を選ぶためです。
元々この修理物件は軸装仕立てでしたので、一文字用・中廻し・上下等の部分に応じて裂の種類が変わります。
27年度中には修理工程が完了する予定です。今後、修理工程が進みましたらその都度様子をアップしていこうと思います。

修理物件の修理が完了したので納めに行きました

個人の方からの依頼があり物件を修理致しました


26年度に当研究所では初めての個人依頼があり、半年を掛けて修理物件を修理・完了致しました。
屏風仕立ての物件で調査した結果、縁木や蝶番の劣化が著しく、縁木部分には新しく塗料を塗り蝶番部分には改めて糊を挿して屏風下地へ貼り付けました。
本紙部分にも補彩を入れ、修理が完成した姿はもう一度命が吹き込まれた様な美しさでした。



2015年4月17日金曜日

27年度初めての保存修復講義

脇屋 助作先生  第1回目の講義 ―


 
 
4月15日(水)・16日(木)の2日間、本年度初の脇屋先生の講義が行われました。
今年は新院1年生が2名入り、先輩たちと一緒に脇屋先生の指導の下修理作業を進めて行きます。
今回の授業では修理に使う道具の説明を受けました。写真はその時の様子です。
修理・表具をする際には普段目にしないさまざまな道具を一工程ごと使い分けて仕上げます。
学生は年間を通して工程ごとに一つ一つの道具の所作を覚えます。
今年度も沢山の修理物件がありますので先生と学生が協力しあいながら頑張って行きたいと思います。
本年度も随時その工程をアップしていきますのでどうぞ宜しくいお願い致します。
 
文化財保存修復研究所一同

2015年1月28日水曜日

「糊を作る」 -古糊の作業工程-

第3研究室・大学院1年生が糊炊きをしました



古糊とは…
掛軸の裏打ちに使用される特殊で貴重な糊。
伝統的に大寒の時期に炊き、5~10年熟成させて使用します。

古糊は精製までに時間が掛かり、出来た糊によって粘度・接着度合が微妙に違い扱うには
経験が必要です。
5年10年後の学生が良い古糊を使えるようにみんなで心を込めて大きな甕2つが一杯にな
る迄、糊炊きをしました。